照明の選び方

高天井用照明の光の性質による機種選択について

高天井照明には、LED照明と無電極照明がよく比較されます。そこで無電極とLEDの違いを簡単にご説明致します。まず始めに、LEDと無電極の違いで一般的に知られているのは、無電極はLEDと比較して、直視しても眩しくない柔らかい優しい光が特徴です。無電極の寿命に関しては、当初は最大10万時間という製品も存在したが、現在はLED同じ定格寿命6万時間となっているものが殆どです。また、演色性に関しては、ひと昔前はLEDがRa70に対して無電極ランプはRa80以上という点で色目を確認にする際に非常に適していると言われておりましたが、現在はLEDでもメーカーによってはRa80以上の商品も多数販売されております。よって、当社は、水銀灯からの交換する場合には2つの異なる光の性質の、無電極とLEDの両方を商品ラインアップに取り揃えて、お客様に選んで頂ける様にさせて頂いております。選び方としては、省エネを前面に押し出した場合はLEDで宜しいかと思います。但し、フォークリフト(クランプ形)で高い場所に物を置いたりする際に、天井を見上げる事が多い作業で、眩しくない光が好みの場合は、無電極が非常におすすです。

 

事務所天井や物流倉庫などの低い天井の蛍光灯から照明更新

蛍光灯の安定器の寿命はおよそ15年程度ですので、現時点で15年経過してLED照明への更新をお考えのお客様は、器具を丸々交換するLEDベースライト、あるいは、屋内などであまり器具本体自体が汚れてない場合は、既存の器具をそのまま使用した電源内蔵LED直管にて既存の安定器を解さず電源直結工事を実施して交換する方法の2通りが御座います。また、蛍光灯からの更新は全光束5,200lm程度のLEDへの交換が一般的では御座いますが、当社おすすめは1ランク明るい全光束6,900lm程度をお勧め致します。明るくなっても蛍光灯よりも省エネになります。

 

照明の選ぶ際の主な注意点

下記に気を付けたら、照明を設置した際のイメージと違う様な事はなくなります。よく質問やご相談頂いた内容5点です。

1.真上からの分布図だけで判断しない
2.安価なだけで判断しない
3.安易に間引きして台数を減らさない
4.現状の照度から希望照度を伝える
5.デモ機を事前に見て光を確認する

 

1.高天井照明の場合は真上からの分布図だけで判断しない
大手照明メーカーなどが客先に提示する資料では真上からみた場合の照度分布図が殆どです。これにより、確かに真下は明るい照度が保たれます。しかし、人間の目の感じ方は、真下だけがスポットライトの異様に明るくても、天井や壁が暗いと精神的に不安感などに陥ってしまいます。これが何気にストレスになってしまい作業効率低減の原因にもなります。逆に眩しすぎてもストレスになってしまいます。照度分布図は、どの様に光が行き渡っているかを照度数値と、3Dでのフォルスカラー図の両方で確認した方が、より希望の明るさに近づけます。

 

2.安価なだけで判断しない
保証は非常に重要です。照明は機械ですので、壊れる事も御座います。必ずしも、大手メーカー品だから壊れないだろうという事は一切御座いません。万が一、商品が保証期間内に壊れた場合でも、照明器具は高い所に設置しています。交換する為に、手間(時間)と工事費用が掛かります。よくある事ですが、商品を安く購入したのに、壊れた事によって余分な交換費用(商品代+工事代)が掛かってしまったとの聞きます。特に高所作業車を要する照明器具は、長期保証(最低3年以上)でありながら、不具合品からの交換費用もメーカー側で負担して頂ける様な特別な保証内容が付帯してているかも購入前にしっかりと確認しておく事が重要です。但し、各社の特別な保証は、保証対象条件に当てはまっているかは事前確認が必要ですので、しっかりと確認しておきましょう。

 

3.安易に間引きして台数を減らさない
間引く場合は、配光角(110°以上)が広くて、器具光束値が通常設置した場合の照明の1ランク〜2ランク上の明るい商品を選定して間引き設置をオススメ致します。照明は、光が反射できる壁などの距離や、照明同士のピッチ間隔なども考慮する必要が御座いますので、コストを少しでも抑える為にどうしても間引きする場合は、1つ不点灯になった場合でも他の周りの光で照射エリアのバックアップ出来るだけの照度が保たれているかなども注意して行う必要が御座います。どちらにしても屋外、屋内に限らず空間を忠実に3Dで再現出来る様な照明専門のプロに必ず任せましょう。

 

4.現状の照度から希望照度を伝える
現地調査で、照明業者は現在の照度を測定致します。その照度を基準にして、お客様の希望照度を参考に照明器具の選定を行っていきます。必ず、どの位の明るさにしたいかを伝えましょう。(例:今の明るさの1.5倍から2倍くらいの明るさにしたい...。)

 

5.デモ機を事前に見て光を確認する
提案された照明器具は、照明が設置される環境下にいる現場の方々に見て頂き判断をする事をオススメ致します。眩しくないか。暗く感じないか。などを確認しておいた方が、後々現場の作業能率にも関わってくる可能性もあるのでデモ点灯を見る事は非常に重要です。

 

照明機種選定